「城塞」という司馬遼太郎の本を読んでます。
正月休みに、司馬遼太郎の「覇王の家」と言う小説を読みました。
昨年末、大河ドラマ「軍師官兵衛」を見ながら、ふと、信長や秀吉とくらべると家康の生涯については、自分はあまり知らない と気づき、もう少し家康について知りたい。そう思ったのが、この小説の購読の動機でした。
正月休みに入る前、家康の生涯を知るための小説を求めて、とりあえず、本屋で探してみると、まず、山岡荘八の「徳川家康」という小説が、私の目に入ってきました。
しかし、この山岡荘八の本は、26巻もあります。しかも1巻1巻、分厚い。
ボリュームが多すぎて、僕にはとても無理だと思い(読破した人を尊敬します)、違う本を探しました。
そこで、たしか、司馬遼太郎も、家康メインの本を書いてたよな、と思い出し、その本のタイトルが、この「覇王の家」(上)(下)でした。ページの量もお手ごろだし、なんかタイトルもかっこいいので、この本を購入しました。
購入後の正月休みは、風邪をひいていたこともあったので、布団の中でずっとこの本を読んでいて、いままで知らなかった家康を知ることができ、病人の私にとってはとてもいい娯楽となりました。
ですが、この「覇王の家」、殆ど、信長と同盟関係だった頃の家康と、小牧長久手の戦い(1584年頃)の時の家康しか、書いていません。
これでは、まだまだ家康のことを知ったとは言えないと思い、この本の読了後すぐに、後年の家康を書いている司馬遼太郎の作品を購入しようと決めました。
ちなみに、秀吉の家来になったあたりから、関ヶ原の戦いまでの家康は、何回も大河ドラマで放送されているのを見ていたので、関ヶ原以降の家康について書いている作品をAmazonで探しました。
そこで、出てきたのが「城塞」(上)(中)(下)巻です。
この本をごく簡単に紹介すると、1610年ぐらい?に、豊臣家滅亡を計画した徳川陣営が、大阪城に間者として送り込んだ小幡勘兵衛という武将の視点をとおして、大阪冬の陣の開戦経緯から豊臣家滅亡までを描いた物語です。もちろん家康も出てきますし、真田幸村も出てきます。
カスタマーレビューも軒並み高評価です。(☆平均4.5くらい)
さらに、今年2015年は、大阪夏の陣から400周年で、来年は、家康没後400年であり、真田幸村を主役とした大河ドラマもやるので、かなりタイムリーです。
(ちなみに、シェークスピアとセルバンテス(ドン・キホーテの作者)の死亡日が1616年4月23日で、家康の死亡日は1616年4月17日で歴史上有名な人が3人も1週間以内に亡くなっているというちょっとした小ネタも、この「城塞」に書いてあります。)
ということで、とりあえず正月休み明け、この「城塞」の上巻を購入し、時間が空いた時に少しづつ読んでいました。
読んだ感想は、かなり面白いです。
今まで見てきた司馬遼太郎の小説で一番おもしろいかも。
ちなみに、司馬遼太郎の小説で代表的なものは、「坂の上の雲」でしょう。ネットによると、経営者の「坂の上の雲」読書率はかなり高いそうです。
私も何となくミーハーな感じで、「坂の上の雲」を読んだことがありますが、読んでいたその時は見栄を張って、面白いとか言っていましたが、正直なところ、ちょっと私には難しく、読むのに少し苦痛な作品でした(笑)。
私が司馬遼太郎でこれまで一番おもしろいと思った本は、石田三成を主役とした「関ヶ原」でしたが、今回の「城塞」はこれを上回る面白さです。
といっても、仕事が始まってからは、読む時間をあまり捻出できず、ダラダラと読み進めていたので、上巻を読み終わったのが、1月下旬頃。そのあと、中巻を購入し、昨日やっと、その中巻を読み終えました。
なお、中巻は、大阪冬の陣がうわべの和睦の成立で終了し、家康がいよいよ夏の陣をこれから始めるぞ、というところで、終わります。
非常に、続きが気になります。
続きが気になるので、今夜にも本屋で買って読みたい勢いなのですが、今夜は、お酒を飲む予定があったので、Amazonで注文しました。下巻が届くのは明日です。
しかし、Amazonでの注文後、飲みの予定はキャンセルとなりました。
結果的に時間ができたので、以上のように、最近私が少しはまっている「城塞」を、紹介のついでにブログ更新のネタにさせて頂きました。
私の周りで、実は城塞読んだことがある。という人がいましたら、機会がある時にお声掛け頂けると嬉しいです。
(なお、このブログ中「ちなみに」という言葉を使っている箇所が3つありますが、これを司馬遼太郎風に「余談ながら」という言い回しに、しようかとも思いましたが、あとで読み返したら絶対に恥ずかしいので、やめました。)
長々とした駄文を大変失礼いたしました。
また、どうぞよろしくお願い致します。
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